「TOEICで990点を取りたい」
「コンスタントに満点を取り続ける方法が知りたい」
「満点を取る上での注意点とは?」
そんなお悩みを解決します。
予備校の先生やYouTuberの方で「990点を取りました」と動画にあげていたり、Twitterで報告していたりするので憧れを持ってしまう気持ちは分かります。ただし満点を取ったりコンスタントに取り続けたりするのは簡単なことではありません。
では、満点を取るための秘訣とは何でしょうか。
そこで、今回の記事では以下の内容について解説します。
- 難易度・レベル
- 社会的評価
- 学習のポイント
- 勉強法
- 解き方
- 参考書
- 問題集
- アプリ
ぜひ最後までお読みください。
TOEIC990点(満点)の難易度・レベル
TOEICで満点を取れるのはどのくらい凄いことなのでしょうか。
こちらでは、2つの要因に分けて解説します。
- 難易度
- レベル
それぞれ詳細を見ていきましょう。
TOEIC990点の難易度
実際の難易度はどのくらいでしょうか。以下が2021年12月実施の平均スコアです。
アベレージが600点弱という感じなので、超難関といっても過言ではありません。
TOEIC990点のレベル
990点の目標は両方のセクションで満点を取る以外に選択肢はありません。
- リスニングセクション:495点
- リーディングセクション:495点
欧米で語学力を図る指標としてCEFRが有名です。それによれば、どのくらいのレベルなのでしょうか。
CEFRレベルから見るとC1レベルです。満点を取れたら、高度な英語力を有しているので誇りに思って良いでしょう。
英語資格にはTOEIC以外にも、IELTSやTOEFL、英検などがあります。TOEIC990点は、他の資格と比べた時にどれくらいのレベルになるのか気になる方も多いはず。
- IELTS:7.5以上
- TOEFL iBT: 105以上
- TOEFL CBT: 280以上
- TOEFL PBT: 650以上
- 英検:1級以上
どのテストにおいても高得点といえる点数です。
しかし、IELTSやTOEFLのテストはスピーキングとライティングの科目があるので一概に比較することは難しいかもしれません。各試験のテストスコアの換算は公式に発表されていません。そのため、比較は目安として思っておきましょう。
TOEIC990点(満点)の社会的評価
TOEICで990点が取れるとどのような評価が得られるのでしょうか。
こちらでは、2つのケースに分けて解説します。
- 就職活動や転職活動
- 昇進や昇格
それぞれ詳しく見ていきましょう。
就職活動や転職活動
高い英語力を条件にする日本企業が増加傾向にあり、それに伴いTOEICスコアの基準も年々高くなっているのも事実。
実際に楽天はTOEIC800、日産はTOEIC730を条件としています。その中でTOEICの満点である990点は非常に有利だといえますね。
就職活動や転職活動を検討している場合、満点を取っておくに越したことはありません。
昇進や昇格
満点を取れば、あらゆる業界・役職で引っ張りだこになること間違いありません。
ぜひ、このスコアを目指して頑張りましょう。
TOEIC990点(満点)を取るための2つのテクニック
満点を取るためにはテクニックが必要なのも事実。
こちらでは、2つについて解説します。
- 時間の有効活用
- 捨て問題の見極め
それぞれ詳しく見ていきましょう。
時間の有効活用
リスニングセクションにおいては、特に時間の有効活用が全て。TOEICのリスニング問題は1回しか流れません。また解答時間も決まっているので悩んでいる暇もありません。そのため、リスニングは時間を有効的に使うことがとても大切です。
パート1では写真描写問題が出題されます。音声が流れる前に写真から問題の推測が可能です。
パート2の応答問題やパート3の会話問題では、音声が流れる前に1セットの質問と選択肢を先読みしましょう。これをするだけで出題される問題がある程度予測できますよ。
また、問題文が流れている間は、WhenやWhere、Howなど疑問詞に着目して聞くことがおすすめです。何について問われているか明確になりますし、たとえ聞き取れなくても答えを推測できます。
リスニングの中でも一番難しいとされるパート4では、会話の全体像を掴むようにしましょう。
全部を聞き取ろうとすると聞くことに集中してしまい、質問や聞き取るべき内容について途中で忘れてしまいがち。そのため、ざっくりでも全体を掴んで正しい答えを導き出すのが良いです。
捨て問題の見極め
TOEICで990点を取るには、リーディングセクションの問題を最後まで読み切る必要があります。そのためには時間配分をして問題を解き進めるだけでなく、解くべき問題と捨てる問題を見極めることが重要。
試験中は時間に追われるなか、焦りもあるため解けない問題に固執してしまいがち。しかし一旦その問題をスキップしても点数に大きく響くことはありません。最後まで解いた後に解けなかった問題に戻ってくることもできます。
TOEICの練習問題を解くときに、どのパートが解きやすいか確認しましょう。苦手とするパートや解くのに時間がかかるパートは、捨て問題の候補にするのがおすすめ。
TOEIC990点(満点)を取るための4つの学習法
TOEICで満点を取るためにはどのような学習法が良いのでしょうか。
こちらでは、4つのポイントについて解説します。
- 満点取得のテクニックを身につける
- 苦手分野をきっちり克服する
- たくさんの問題に慣れる
- TOEIC以外でも英語を勉強する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
満点取得のテクニックを身につける
満点を目指そうと決めたら、TOEIC990点を目指す人向けの参考書を1冊購入して勉強をはじめるのが効率的。TOEIC満点(990点)向けの参考書には、上級者だからこそ気をつけたいTOEIC問題の解法ポイントや訓練法が記載されています。
上級者の場合、リスニングパート1やパート2は比較的簡単だと感じている人が多いはず。ただし「1問も落とさない」とか「必ず正解できる」と言えるほど、自信がある人は少ないかもしれません。
TOEIC上級者のあなたでも知らなかったことや、まだ完璧にモノにできていない表現もたくさんあるでしょう。
このように参考書を使って、パート1からパート7まで上級者に特化したトレーニングを積み重ねていくことで、さらに実力が上がり、満点へとつながってきます。
苦手分野をきっちり克服する
「TOEIC満点をとりたいけれど、他に比べて正解率のかなり低い苦手分野がある」
この項目ではそんな人に向けて苦手分野を克服するための方法を紹介していきます。
分野を3つに分けて解説します。
- 単語
- 文法
- リスニング
単語
TOEIC満点に必要な単語数は10,000語程度と言われています。レベル感でいうと公式問題集を解くときにわからない単語がほとんどない状態をイメージしてもらえると分かりやすいでしょう。
つまり公式問題集を解いて、わからない単語や意味のあやふやな単語が出てきた場合、単語力不足の可能性が高いです。
満点に備えた単語の勉強法は以下の2つがあります。
- わからなかったものや意味があやふやだったものをすべて覚える
- TOEIC990点を目指す人向けの単語帳を使う
もし公式問題集や参考書、990点向けの単語帳をみて、わからない単語やフレーズがある方は単語帳からスタートするのがおすすめ。それを一通りマスターできれば、公式問題集や参考書でわからない単語はぐっと減っているはずなので、それ以降はわからなかった単語をその都度覚えていくと良いです。
文法
文法が苦手な人は1,000問以上解いてTOEICの出題形式を完全マスターしましょう。解く際は、とにかくスピードの意識が大切。
TOEICで満点をとりたいならパート5は1問15秒、パート6は1問20秒~25秒など速いスピードで解く練習が重要です。
わからなかった文法やあやふやな文法は放置せずに、徹底的に復習しておきましょう。
リスニング
満点をとるコツはずはり「英語を英語のまま理解すること」です。
英語のまま理解できないと単語力や文法力に長けていても、リスニングスコアをのばすのは難しいと言っても過言ではありません。その理由は、聞いた音声を日本語に訳す時間がかかってしまうからです。
TOEICの場合、音声は次々に流れてきますし、音声と音声の間では問題や選択肢を読んで正解を選ぶ必要があります。日本語に訳すことに時間を使っていると、その分問題や選択肢を読んだり、正しい答えを選ぶ時間が短くなってしまいます。
日本語を介在させずに英語のまま理解するのは簡単ではありませんが、トレーニングすれば実現可能です。
おすすめの勉強法は以下の3つが効果的。
- ディクテーション︰英語の音声を聞いて、それをそのまま紙に書き写していく勉強法
- シャドーイング︰聞こえてきた音声を影のように追っていく勉強法
- オーバーラッピング︰英文スクリプトを見ながら、聞こえてくる音声と一緒に英語を読み上げていく勉強法
ぜひ、リスニングで得点したいところですね。
以下の記事でもリスニングの学習について紹介しているので、参考に読んでみてください。
たくさんの問題に慣れる
TOEIC満点を目指すには公式問題集や模試を使って問題に慣れておくことは必要不可欠です。
問題を解いて、間違えた問題に関しては理由を徹底的に理解しましょう。
模試を解いてTOEICの問題形式に完璧に慣れることによって、満点にぐっと近づきます。
たしかに学校や仕事など時間的な制約で、模試に時間を割ける人はなかなかいないかもしれません。しかしTOEIC満点をとるためには模試を解く練習をたくさんしなければなりません。
TOEIC模試を解いて、リスニング・リーディングを1~2問しか間違えない程度になれば、満点は近いですね。
ぜひ、数をこなしてTOEIC満点を目指しましょう。
TOEIC以外でも英語を勉強する
「TOEICの対策なのに、それ以外でも英語を勉強しないといけないの」と思った方もいるかもしれません。満点をとるためにはTOEICに限らず、英語をまんべんなく学習をすることが大切です。
TOEIC満点を目指している時点で英語力は高いレベルにあるでしょう。
ただし、満点に届かない理由として以下の3つが考えられます。
- 苦手な分野(単語、文法、リスニング、リーディング)がある
- 問題や設問の形式を完璧にマスターできていない
- 変化球のような問題に対応できない
990点向けの参考書や模試を使ってたくさん練習したり、TOEIC以外の勉強をしたりすることも必要です。
TOEIC以外の勉強と言われてもなかなかイメージしづらい方も多いはず。そこで以下にまとめました。
- 英字新聞・雑誌(New York Times, TIME, The Economistなど)
- 洋書
- 海外ニュース(BBC, CNN, ABCニュースなど)
- 洋画
- 海外ドラマ
- ポッドキャスト
- オンライン英会話
- 英文添削
- 英検1級対策
- IELTS対策
- TOEFL対策
- TOEIC Speaking & Writing TESTs対策
TOEICでも、英検1級に出てくるような難しい単語や表現が出てくることも。直接的に問題を解くのに影響しないことも多いですが、その部分が気になり、読解のスピードが落ちてしまったり、英文全体の理解度が下がったりします。
IELTS, TOEFLなどTOEICとは分野の違う英語試験を勉強したり、TOEIC Speaking & Writing TESTsでスピーキングやライティングを学習したりすることで、単語や文法への理解度や運用能力を高めるのがおすすめと言っても良いでしょう。
リスニングでも、たまに音のつながりや音の欠落に対応できずに聞き逃してしまうこともあるでしょう。そういった問題を一問でも減らすために、洋画・海外ドラマ・ポッドキャストでリスニングのトレーニングしてみると案外聞き取れることがありますよ。
これによってネイティブの速いスピードに慣れたり、音のつながりや欠落を聞き逃さないようにする練習が可能です。
また、オンライン英会話でネイティブ講師と話せば、今まで知らなかったネイティブの使う単語や表現を知ることもできるでしょう。ネイティブのスピード感ある話し言葉に慣れるためにも最適です。
TOEIC990点(満点)を取るのに本番で気をつけるべき3つのこと
TOEICで990点を取るにはミスは決して許されません。では、どのようにして気をつければ良いのでしょうか。
こちらでは3つについて紹介します。
- 文房具を複数個持っていく
- マークする場所を間違えない
- リラックスして取り組む
それぞれ詳しく見ていきましょう。
文房具を複数個持っていく
試験当日は、複数個の文房具を持っていっておきましょう。
リスニング中に鉛筆や消しゴムを落として動揺してしまい、点数を落としてしまうリスクがあります。
またリーディングの時間も、1問数十秒で解かなければなりません。そのため、鉛筆や消しゴムを落としてしまうとタイムロスにつながることも。
結果として時間が足りなくなってしまう可能性があります。
文房具を落としてしまっても、代わりのものを持っていれば、すぐまたテストに取り組めるので、文房具は余裕をもって受験できますよ。
マークする場所を間違えない
マークする場所は間違えないようにしましょう。間違えたままどんどん問題を進めてしまうと、あとでマークを消して書きなおす手間が生じます。
必ず注意して、自分が解いている問題とマークしている場所に間違いがないか確認しましょう。
リラックスして取り組む
「今回のTOEIC試験こそは、満点を取りたい!」と意気込むとどうしても緊張してしまいますよね。
そのときは「自分なら満点を取れる」と言い聞かせましょう。本番はリラックスして実力を出し切ることが大切です。
「どんな文章が流れるのか」「どんな問題が出されるのか」を考えながらわくわくして取り組めるくらいの余裕があると良いですね。
【参考書編】TOEIC990点(満点)を目指すのにおすすめのテキスト
満点を目指すのにおすすめのテキストはどのようなものがあるのでしょうか。
こちらでは、以下の2冊を紹介します。
- TOEIC L&Rテスト990点攻略 改訂版:新形式問題対応
- TOEIC L&R TEST 990点獲得 最強Part7模試
それぞれ詳しく見ていきましょう。
TOEIC L&Rテスト990点攻略 改訂版:新形式問題対応
990点攻略を売りにしている参考書はかなり少なく、質に関してもピンキリです。
その中でもとても参考になるこの1冊は、990点を取るためのノウハウ本であり、模試が1セット(200問)ついてくる問題集でもあります。
英語力は持っているものの、なぜか満点が取れないと方にはおすすめ。
TOEIC L&R TEST 990点獲得 最強Part7模試
TOEIC900点を越えている学習者の多くは、リスニングセクションが満点、または満点に近い方が多いのではないでしょうか。
そこからTOEIC990点を目指すには、いかにリーディングセクションで点数を落とさないかがとても重要。
リーディングセクションの中でも、Part7は問題数も多く、読む量も多いため最大の難関と言えます。
このテキストは、TOEIC上級者が、長文をきっちりと理解して正しい選択肢を選べるようにするための1冊です。
【問題集編】TOEIC990点(満点)を目指すのにおすすめのテキスト
990点を目指すのにおすすめの問題集にはどのようなものがあるのでしょうか。
こちらでは、以下の2冊について解説します。
- TOEIC 公式問題集
- TOEIC L&R テスト レベル別問題集 990点制覇
それぞれ詳しくみていきましょう。
TOEIC 公式問題集
本番と同じ問題形式に慣れるようにしましょう。
なぜ同じ形式と言えるのかというとTOEICの運営元であるETSが出版しているからです。
難易度が本番に近くて問題のクオリティも高いので、この問題集を試験対策の軸として、演習や音読トレーニングを進めていきましょう。
演習する際のコツは本番同様の環境で取り組むこと。2時間連続で時間をとり、集中力を保てるか、どのように時間配分をしていくかなどを意識しながら解いていくことが大切です。
TOEIC L&R テスト レベル別問題集 990点制覇
安河内哲也先生の有名なレベル別問題集シリーズの1冊。大学入試だけではなく、TOEICバージョンも販売されています。
また、このシリーズは全部で5冊。
- 470点突破
- 600点突破
- 730点突破
- 860点突破
- 990点制覇
現在の自分のレベルから目標スコアに向けてスモールステップで力を伸ばせるのがこの問題集の特徴。
その中でも、TOEIC最高峰の990点制覇は満点を目指す方にはぜひおすすめの問題集です。
TOEIC990点(満点)を目指すのにおすすめのアプリ3選
満点を目指す方にとってのおすすめのアプリはどのようなものでしょうか。
こちらでは、3つについて解説します。
- スタディサプリ
- SANTA TOEIC
- abceed
それぞれ詳しく見ていきましょう。
スタディサプリ
スタディサプリでは、以下をカバーしています。
- リスニング
- リーディング
- 単語
- 文法
アプリ内で受けられる講義が約300本もあります。関正生先生の動画は非常に評判が高い上に、本番と同じ形式の演習問題が実戦向きと好評です。
ぜひ、スタディサプリを検討してみてはいかがでしょうか。
SANTA TOEIC
最速でスコアを伸ばすために必要なものを優先的に出題し、最新の傾向を反映しているので効率的に学習できます。
そして学習進度や理解度に合わせて、カスタマイズされたカリキュラム構築がこのアプリ最大の特徴。そのため自分が解くべき問題に集中できます。
短時間でスコアアップを実現できるので、効率よく学習したいと考えている人におすすめのアプリですよ。
abceed
カリスマ著者の人気教材を収録したスマホアプリで、なんと207タイトルもあります。
このアプリには主に以下の機能が搭載されていて充実していますよ。
- 倍速再生機能
- 絞り込み機能
- 区間リピート機能
- 自動採点機能
- 分析マークシート機能
また、有名教材の音声をすべて無料で聴くこともできます。
有料になりますが、月々1,400円のプランに入れば、教材使い放題・予測スコアなどの機能をフル利用できるのでおすすめですよ。
この記事ではTOEIC990点満点の難易度やレベル、学習法、おすすめの参考書や問題集を解説しました。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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